気象の用語ってどんな感じ?気象学③

さて、気象を知らない人にもすこし知ったかぶりできるくらいになれるように書いていきましょうか。

最大風速:10分間の平均風速 これを何時間か行って一番大きかったものを採用

GUST:ガストとかガストフロントのあれ。突風。つまり最大瞬間風速。最大瞬間風速は3秒平均の最大値。3秒なので最大風速よりも大きくなりがち。2倍にもなることもざら。

TD:トロピカル ディプレッション つまり熱帯の低気圧。最大風速34kt未満
TS:トロピカル ストーム 台風①。34~48kt
STS:シビア トロピカル ストーム 台風② 48~64kt
T:タイフーン 64kt以上

エマグラム:対流を考える=雨に関して とても重要になるグラフ

LCL:エヴァのアレではなく。Lifting Condensation Level 持ち上げ凝縮高度乾燥断熱線は水蒸気で飽和していない空気を断熱的に高度を上昇または下降させたときにその空気の気温と気圧がどのように変化するかなので、乾燥断熱線にそって空気を持ち上げるといつ凝縮するかってこと。
雲になるんですね。

しかし時には凝縮する前に温度が周囲より高くなります。

上昇させている空気の気温がある高度で実際に観測されている気温より高くなる場合、その空気は周囲の空気よりも軽くなり強制的に上昇させなくても自力で上昇できるようになります。これを・・・・
LFC: Level of Free Convection 自由対流高度

といいます。


さてすこし勉強すると意味が分からなくなるのが、
等飽和混合比線
乾燥空気1kgあたりの飽和水蒸気量のグラム数(混合比)が一定となる気圧と気温の関係を表しているのですが
いやいや(笑)

飽和水蒸気量がなんでコロコロわかってるんだ!温度と気圧で決まるんだから線は一本だけでしょ!なんで何本もあるの~??


ってなりません?

これの答えは地上の露点にあります。
じつはLCLを考えるとき、その地点での地上大気の露点を考えそこから等飽和混合比線を引きます。この線の意味は、ぎりぎり凝縮してないラインってことですな。

飽和水蒸気量って温度と気圧で決まっているのはそうなのですが、うぃきの説明が悪い(笑)


考える順序が逆

水蒸気が空気中にあって、それを飽和させるように温度と気圧がきまる。
でもまずは地上で考えるから気圧1013hPaとかにしておいて温度を決める。で線を引く。

これが正しい流れ。

温度気圧→飽和水蒸気量
じゃないんです。
水蒸気量→飽和させるための温度と気圧
なんです。
よろしいか?


CAPEとかCINとか考えるときにここら辺がとても重要です。参考書はどれも微妙でした。

すこし私なりに説明を。

下層大気が湿潤だと、露点は上がり、等飽和混合比線はエマグラムの右側へ移動しLCLはより低くなります。

まあ当然っちゃ当然。さっさと飽和しちゃうってだけですからね。
湿潤断熱線はこのLCLの交点から引くので当然LFCも低くなります。
これも湿潤なんだから(そして気象学では湿度=温度といっていい。潜熱があるから)当然周囲より温度が高くなる高度は低くなるにきまってますね。
だから!
CINは小さく、CAPEは大きくなる。
(なんのことですかっていう人、専門なので飛ばしてもいいです(笑))
CINやCAPEの面積にエネルギーの意味はありません。
しかし
その大きさは必要なエネルギーに比例しているというだけです。
(たぶん。申し訳ないが物理にそこまで素養がないので)


ふう~

結構しんどいもんですね。気象予報士試験も。受かるだけなら理解は要らないというのも悔しい話です。(笑)


ではでは


まだまだ書きますよ。








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