冬の気候になってきたので冬型気象解説でもする 気象⑥

気象予報士試験には実技試験といって記述試験があります。
はっきりいって悪問だらけです。しかし過去問と同じか近いものが出題されるので過去の答えをしっかり覚えていくことが重要です。大学の試験みたいですね。
悪問というのはいろいろありますが、答え方が初見でさっぱりわからないというのは非常に悪質であると思います。気象予報士試験はこのタイプで答え方がわからないので答えを覚えて何を期待されているのかをしっかり暗記する必要があるわけです。
理解と点数はほぼ一致しませんので、クソ試験だといっていいです。

一応擁護しておくと、このような試験はわざと作っている可能性があります。
気象予報士によって気象の説明がまちまちだとわかりにくいので統一したいのでしょう。
うーん。気象予報士試験通ってそれで飯食う人ってほとんどいないしどーでもいい気がしますが。国家試験である必要すらこのコンピューターの時代にははっきり言ってないですからね。AIが勝手に判断してくれるので。AIで消えた職業ですな(笑)

とりもあえず、冬型の気候について。
最近めっきり寒くなりました。12月になると寒候期といいますが、まさにという感じ。

冬型といえば西高東低。
この気圧配置のときは等圧線が南北に走りますので、それに沿って風が吹くという基本事項からすれば当然北風が卓越するわけです。
このときよく見られるのが筋状の雲。
冬の雲は高いところにうっすら筋が走るように見えるのですが、実は高度はそんなに高くはありません。なぜならシベリア高気圧というクソ寒い気団はシベリア付近の放射冷却による下層の寒気を中心としているからです。寒気がひくいところにあるので雲も低めです。海上ではオープンセル型とクローズセル型の筋雲が見えます。こいつらは

オープンセル型:
うろこのように衛星画像に映る。
海面と850phaの温度差が大きい。
積雲主体で時に激しい雨。積雲といっても雄大積雲で下層ではない。

クローズセル型:
のっぺりと映る。
海面と850phaの温度差が小さめ。
層積雲主体で安定。

という違いがあります。
これらの筋雲は
「シベリアから吹く寒気が海面を吹走するときに海面付近の温暖で湿潤な大気からの水蒸気の補給(顕熱と潜熱の補給)を受け、大気が変質し成層状態が悪化して対流活動が活発になることで生まれ」ます。
「」は暗記する事項なんです。これ自由に書くと0点になるらしいです。クソすぎ(笑)

対流層が厚いと雪になったりもします。
対流層が厚くなるためには
・寒気が下層中層に流入(上層じゃないのはシベリアに起源があるからだね)
・風があったかい海の上を長い間吹走ること。
が重要になります。
しかも風が強いので”暴風雪”になりえます。積もった雪に風が吹いて”地吹雪”にもなります。
”視界”が悪くなるので”交通障害”が見込まれます。
風が強いので”日本海側”や”オホーツク海側”は”大しけ”になります。
”〇〇”は暗記です。クソゲー(何度目(笑))

こういうとき大抵雪は太平洋側まではこないんだよね。
雪国に住むと雪は全くもってうれしくないといいます。
逆に太平洋側の都会っ子は雪が大好きといいます。
いろいろ残念。

冬型が強いときは上空が-36℃以下になったりします(非常に強い寒気)
-30℃が一応の強い寒気の目安らしいですね。



気象記号(ホームページ)さんのところを参照のこと
とくに気圧は1005.6hpaなら056と書くとか
下層雲量は雲量とは別だとか重要
気温はどこに書くの?とか忘れる(笑)℃は不要ですし
それくらい暗記しなくてもいいだろうに。
下に小さく例でも書いといてよ・・
こういう細かいのも覚えておく。

それと強風軸について。
これを見るとすぐにわかります。
北に正、南に負があるところをなぞっていけば強風軸の完成です。
めちゃ簡単。こんなところで点は落とせない。


最後に愚痴を
気象試験って、地名とか自明にしすぎ。知らないよ。八丈島て言われて場所わかる人ってそんなにいるのかな?東京の島なんだけど。マイナーでしょう
あれ自分、常識なさすぎ?(笑)


ではでは






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